日記

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6分の1

先月、あまりにも目が痛かったので眼科へ行った。眼科でまぶたをひっくり返されるたびに、目玉が飛び出るのでは、と不安になる。

その日、ドライアイの検査のために初めて涙の量を測ってもらった。リトマス紙のようなものを目のふちに貼られて5分待つ。鏡をみると目から小さな羽が生えているようで、瞬きをするとなんとなく目がピリピリした気がする。

涙が出た分だけ青く色が変わるらしい。よく見ると紙にはメモリが書いてあって、私のは5mlぶん青く染まっていた。30mlが普通、最低でも10ml、と聞き、あまりの乾き具合に感心してしまった。6分の1。付き添いで来ていた母は、「こんなに泣くのに」と言った。

目が潤うもろもろを処方してもらって、今はそれほど痛くない。点眼を言われた頻度で行っていないので、少しは痛い。

泣いて出る涙の量がドライアイのそれとは全く関係がないことは分かっているが、なにかの拍子に泣くと、6分の1、ということを思ってしまう。こんなに泣くのに6分の1なんだ、6分の1、ろくぶんのいち。

 

(2021/3/8の日記を再掲)